やまじろイラストブログ

プロにイラストを添削してもらった結果、●●の素晴らしさに気がついた

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いつでもどこでも漫画が読める!!【DMMブックス】  

 

お久しぶりです、やまし(@yamacastle3)です。

タイトル通り、プロの方にイラストを添削してもらいました。

しかもがっつりです!
自分の備忘録がてらまとめましたが、有益な情報がたくさんあったので、他の方の参考にもなれば良いなと記事にしました。

※私のメモを基に書いてるので、多少のニュアンスの違いなどはあるかと思います。

が、そんなに間違いはないはず。

元IT企業で小説書きのタッチタイピングは衰えていないはず。

添削を出したい方のために、添削依頼が出せるサイトを3つ最後の方にまとめています。

 

プロに添削してもらった結果

早速Before→Afterです。

添削してもらった結果

なんと言うことでしょう………(CV:加藤みどり

添削後のイラストを拝見した瞬間、な、なるほどおおお!(いやでも分からん!)ってなりました。

以下、添削していただいた内容をまとめます。

添削情報

添削していただいたクリエイターさん紹介

クラブハウスというサービス内で添削していただきました。


■お名前→布施龍太さん

Twitter@chameleonrock
◆Pixiv→布施龍太 - pixiv

◆著作(イラスト)


ノベル 俺だけレベルアップな件 01 (MFC)


商社マンの異世界サバイバル 1 ~絶対人とはつるまねえ~ (ドラゴンコミックスエイジ)

その他、

白猫プロジェクト 大いなる冒険の始まり

モンスターハンター 疾風の翼

などなど、ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、多くの有名作品を手がけていらっしゃる方です。 

そんな方に添削してもらえるとは、一生分の運を使い果たしたかもしれない………

※ちなみに呼称は「先生」より「さん」の方が良いとご本人が仰っていたので、以下「布施さん」と呼ばせていただきます。

添削してもらったイラスト

去年のクリスマスに描いたイラストです。

yamacastle.hatenablog.com

字書きの性質(さが)で、妄想が長いので閲覧注意です。

 複数人を描くイラストが初だったので、右往左往したのを覚えています。

自分の中で考えていたストーリーを基にCLIP STUDIO PAINT PRO でちょっとだけ動くGIF動画も作りました▼

yamacastle.hatenablog.com

添削の詳細

イラストの設定

イラストの設定は以下のようにお伝えしていました。

 高三の最後のクリスマスパーティで勇気を出してプレゼントを渡そうとする女の子をイメージして描きました。 
 他の友達は気を利かせてどこかへ行きました。
 添削して欲しい箇所は、人物と背景の比率、配置の仕方です。
 背景を頑張ったのですが、いまいちシチュエーションを伝えきれない出来上がりになりました。
 また、面映ゆい、じれったい感じを出すにはどういう演出の仕方があるのか教えていただけると嬉しいです。 

 ※良識ある大人なので、ちゃんと妄想を割愛しました👍

添削のしていただいた点

布施さんに添削していただいた点は以下の4つです。

  1. 良かったところ
  2. パース
  3. ディテール(服)
  4. 構図/明るさ

順にまとめていきます。

1.良かったところ

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具体的には、

  •  くすぐったくなるようなイラスト
  • 他2枚も素晴らしく女性ならではで、華やかで綺麗
    (添削候補として、今回のイラスト含め3枚送っていました) 
  • 気持ちは絵からにじみ出ている
  • シチュエーションをリアルに考えている
  • キャラクターが上手
  • ディテールが細かい→髪の毛のツヤ、繊細で力を入れている部分が伝わってくる

    クリスマスツリーや手前のアイテムが細かい

  •  デジタル効果→グロー(光り)の効果が素晴らしい、デジタルが得意なことが伝わる

とたくさん褒めていただきました。

また「キャラクターが上手」という点に関しては、

  • 女子→内へ内へ
  • 男子→外へ外へ

と言う男女のイメージ差が出ているとのことでした。

 

たくさん褒めていただけて、嬉しかったです。

絵の上手い方=良い点を見つけるのが上手い、という噂は本当だなと思いました。 

2.パース

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■問題点

  • ソファのパースが狂っている
  • 座面が手前に落ちている→キャラが前にずり落ちていきそう
  • 奥の手すりが大分狂っている。
  • 女の子の足とソファーの高さが合っていない
  • 一点透視で書いてたけど二点透視だった

■解決策

  • 描く順番を変える
  • このイラストの場合、まずソファから書く→描いたソファにキャラを座らせる順番が良い
ポイント!

直線的なものは狂いが目立つので慎重に

イラストを描く早い段階でパースを意識する

3.服のディテール

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◆問題点

  • 男子:襟の左右が違う
  • 男子:カラーの回り込み方が違う
  • 女子:スカートのタック(ヒダ)の形が違う
ポイント!

学ランのカラーは固い、首を傾げたくらいではひしゃげない

スカートのタックの重なりを意識する

この章と前章は完全に私の勉強不足&資料探しミスですね………😇

4.構図/明るさ

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■問題点

  • 全体的に明るすぎる→女の子の心境(緊張と不安、やきもき)と合わない
  • 見所が散ってしまっている

■問題点の解説と解決策

◆密度について

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右側のドット3つ、どれに一番視点が行くかを考える

  • 上から一つ目→視線が散る

     

  • 二つ目&三つ目→真ん中に視線が集まる

私のイラスト=テーブルより上の密度が濃くなっている

⇒上7割が密度が濃い

 下3割が薄い

  • 男子の黒い服
  • 壁の緑と赤のリースなど目立つ色合いなどにより密度が濃い
    しかも
  • テーブルの白が目立つ

    ⇒視線が下のテーブルに行ってしまう

■視点をキャラに集中させるための解決策

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  • 明るさを全体的に抑える→背景、クリスマスツリーをワントーン下げる
  • 手前のリースの緑(と赤)を壁の色に近い白に変更
  • 手前のテーブルを広く、テーブルの上の小物を増やす、手前にプレゼントを置く 

 ◆変更がもたらす効果

真ん中(キャラの顔があるところ)の密度が低くなる
ドット絵の上から二つ目の構図に近づける
キャラの顔に視線が行く

また、左下のプレゼントを置くことにより遠近感の表現もプラス!

 ※受験勉強ノートの上にケーキ置かれてて笑いましたw

 おそらく男子にトナカイの耳を付けた友達の仕業w

■その他変更点

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  • 女の子の顔と体を小さく
  • 男性の腕と足を修正→特に奥の腕肩から肘にかけて変更、皺やタックを修正
  • 周囲の枠をプラス→収まりが悪い時は、枠を付ける
ポイント!

キャラクターの心情に沿った画面の明るさを考える

視線誘導を考える

収まりが悪いと思ったら枠を付ける 

枠、すごい

布施さんのお手本構図

同じシチュエーションで切り取るとしたら? 布施さんならこうすると言う構図を教えていただきました。

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布施さんのコンセプト

  • 女性をメインに捉えたい
  • 男性は添え物的な扱いでOK(寝てるし)→表情やプレゼントなどでシチュエーションが分かる
  • 男性と女性の距離感の演出
  • この構図ならクリスマスツリーや窓も描ける

※髪型、服装は分かりやすいように外しているだけでサンタの帽子がダメというわけではない。

外しても、先ほどまでの楽しいパーティとのギャップが出るかもしれない。 

 

萌えの極みみたいな構図で、めっちゃ好きです………。

いつかこの構図で描きます!(OKもらいました) 

私の中でのまとめと反省です。

【襟の左右】

凡ミスのお手本みたいなことをやってしまいましたよ。

資料見ながら描いてたのに間違えた原因を考えるに、左右反転させまくってるうちに分からなくなったんでしょうね………。

自分の絵どころか資料も反転させていたという体たらく。

「女物👗のボタンの位置は、欧州貴族の女性は侍女に着せてもらっていた名残」という話を布施さんがしてくださったのですが、その話も知ってたくせに間違えました😂

ヘタリア🇯🇵で8年小説書いてたので、その辺の知識は無駄に増えるんですが、活かせてないやんっていう。

でも今回、恥をかいたのできっと今後は間違えない(はず)!

【スカートの襞】

学生時代に履いてたスカートの記憶に近いイラストを参考にしましたが、ちゃんと写真見なきゃダメですね。

記憶がポンコツの極みで、添削聞きながらちょっと笑ってしまいましたw

参考にするものの信頼性がちゃんと担保されてるかって難しい。

※学ランのボタン位置については飾りということで、不問になりました。

【パース、配置、サイズ感など】

狂っているとは思ってましたが、思っていた以上に狂っていましたw

一点透視図法で描いたんですが、二点透視図法だったという、根本的な知識のなさ(白目)

勉強頑張ります。

でも、これを描いた時より歪んでいるのが分かるようになってきたので、目は肥えてきていると思います。

去年12月の時点では「なんか違う気もするけど大丈夫な気がする」と謎の自信がありましたw

 
あと、最後のお手本の構図が好きすぎる。
字書きとしては、萌えすぎてこの構図で一万字くらいの小話が即座に書けそうだなと思いました。
 
あと、なんと言っても枠の万能感すごい。
※タイトルの答え

 総括・今後の方針

添削の何がタメになるかって、

モヤモヤした違和感を言語化&可視化していただけるってことだと再認識しました。

諸処、たくさんの気づきをいただきました。

なぁなぁに資料を選んでいたところとか、詰めの甘さとか改善点と今後の道筋が見えた気がします。

プロの方はこんなところまで視野を広げてらっしゃるんだな、と衝撃も受けました。

神は細部に宿るとはよく言ったものです。

今後の方針
  • 資料の信頼性を確認する→特に衣服は実物や写真を主にする

  • 参考資料を左右反転させる時は、服の合わせに注意

  • パースの勉強→背景美塾さんの本※で勉強

  • 効果を付けすぎない→本当に必要か、誤魔化したいだけか考える

  • 構図、色の置き方を事前に十分に詰めておく→カラーラフを徹底

    (メインは何か明確にする)

  • 構図のレパートリーを増やす→Vision※を読む

    ※この2冊は迷いに迷って結局買いましたw


    MAEDAXの背景萌え!
     

     


    Vision ヴィジョン ーストーリーを伝える:色、光、構図ー

考え出すと枚挙に暇がない………。

イラストって考えることや見るべきところがたくさんあって遠い目になりますよね。

が、仕事なんかと同じで慣れるとちょっとずつできることが増えていくので、気長に頑張ろうと思います。

 布施さんにも「自信持ってください」と言っていただいたので、自信持って取り組んでいこうと思います。

 

おまけ:添削依頼ができるサイト

この記事を読んで添削依頼してみようかなーと思われた方のために、私が知っているサイトを挙げておきます。

 これらが依頼を出しやすいかなと思います。

 SKIMAとSessaについては別記事があるので、良ければ読んでみてください。

 

ちなみに、資料としてスカート欲しいなと思い、私の高校時代の制服が残ってるか実家に聞いてみたら、とっくに捨てたって言われましたw

思い出とはなんだったのか……?

まぁ結構な年月が経ってるから仕方ないですが。

まだ学生服が残ってる方は、親に捨てられないうちに資料用に確保しといた方が良いです。

 

最後になりましたが、添削をしてくださった布施龍太さん、本当に有り難うございました! 

長文・乱文読んでいただきありがとうございました。

 

ではまたー。

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